カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)などの科学者がこのほど実施した福島第一原発事故による放射能汚染調査「Kelp Watch 2014」によると、今回の調査では加州沖の海底から放射性物質は検出されなかったと発表した。
「Kelp Watch 2014」は、CSULBやローレンス・バークレー国立研究所の専門家が協力し、海底に生息する昆布などの海藻に付着したセシウムの数値を観測、2011年に発生した福島第一原発事故による放射能汚染規模を観測している。
今回の調査結果は、今年2月と3月にマリブ、パロスバーデス、ロングビーチなどをはじめとする西海岸沖で実施されたもので、福島原発から流れ出たセシウム134は検出されなかったという。微量のセシウム137は検出されたものの、これは1950年代から60年代に大西洋沖で実施された核兵器実験によるもと専門家は見ている。
推定では、福島原発事故による放射能汚染は今年4月カリフォルニア州に到着、2016年以降にも残存するとみられていることから、大学側は今後も観測、調査を続けていくとした。
詳細はホームページでも確認できる。アドレスは―
http://kelpwatch.berkeley.edu/
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