テキサス州ブレンハム市に拠点をおくブルー・ベル・クリーマリーズ(Blue Bell Creameries)社のアイスクリーム製品からリステリア菌が検出され、同社は20日、全商品の自主回収を開始した。 リコールの対象となっているのは、同社が展開しているアイスクリームやフローズンヨーグルト、シャーベットなどの冷凍菓子商品。 米疾病対策センター(CDC)によると、これまでにカンザス、テキサス、オクラホマ、アリゾナの4州で計10人が感染、うちカンザス州では3人が死亡している。 同社の商品はアラバマ、アリゾナ、アーカンソー、コロラド、フロリダ、ジョージア、イリノイ、インディアナ、カンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、ミシシッピ、ミズーリ、ネバダ、ニューメキシコ、ノースカロライナ、オハイオ、オクラホマ、サウスカロライナ、テネシー、テキサス、バージニア、ワイオミングの23州と国外でも販売されている。加州では取り扱われていない。 リステリア菌に汚染された食品を食べると、発熱や倦怠感、筋肉痛、頭痛、嘔吐などの症状が表れる。健康な成人の発症率は低いが、妊娠中の女性や60歳以上の高齢者、免疫抑制治療を行っている人、慢性疾患があり免疫機能が低下している人は注意が必要だという。 一方、南カリフォルニア地区で、生のマグロの寿司を食べサルモネラ菌に感染したとみられる患者がこれまでに18人報告されており、当局は注意を呼び掛けている。 加州で感染が確認されたのはロサンゼルス郡で7人、オレンジ郡とベンチュラ郡でそれぞれ4人、リバーサイド郡で2人、サンタバーバラ郡で1人。 ベンチュラ郡公共衛生局の報告によると、他州でも旅行で南加地区を訪れた7人からサルモネラ菌の感染が確認され、うち5人が入院した。 当局によると、感染源はまだ特定されていないが、今後感染者が増える可能性もあるとして、現在調査を進めている。 17日までに症状を訴えた10人を調査したところ、症状が出る前に全員が寿司を食べていたことが分かり、うち8人が生のマグロを食べていた。 サルモネラ菌に汚染された食品を食べると、およそ6時間以内に下痢や吐き気、高熱などの食中毒症状が表れ、こうした症状は3、4日続く。 CDCによると、動物由来の食品はサルモネラ菌に汚染されている可能性が高いため、調理していない生の鶏卵や、鶏や豚、牛などの肉は食べないよう呼び掛けている。 エッグベネディクトなどにかかっているオランデーズソースや、手作りのシーザーサラダドレッシング、マヨネーズ、デザートのティラミスにも生の鶏卵が使われており、知らず知らずのうちに口にしてしまう可能性が高く注意が必要。 またハンバーガーは肉の中身が生のものではなく、よく調理されたものを食べるよう呼び掛けられている。
↧