「100歳まで健康に働く」をモットーに活動する北米百働会(西タック会長)は15日、2015年度総会ならびに新春親睦会をモンテベロのクワイエットキャノンで催した。在ロサンゼルス日本総領事館の堀之内秀久総領事をはじめ、日系諸団体の代表を来賓に迎え、会員は健康に感謝するとともに、今後も日系社会への貢献を誓い合った。 今年で創立55年目を迎えた同会の新年会は、「10年以上使っていた杖をついに片づけた」と、宮崎マックさんの元気な司会進行の下、参加者全員で先亡者に黙とうを捧げた後、国総流詩吟会の世木錦光さんによる力強い祝吟で幕を開けた。 各担当者による庶務・会計報告の後、2015年度の新役員が発表され、西タック会長の留任および各役員の就任が承認された。 就任3年目となった西会長はあいさつの中で、「今年参加した日系団体の新年会は今日で17回目。風邪も引いていられない」と、冗談を交えながらも健康であることに感謝。117歳で現在世界最高齢の大川ミサヲさん(大阪府在住)の話に触れ、「117年前と言えば、勝海舟、ジョン万次郎の時代」と彼女の長きにわたる健康な人生をたたえ、「会員の皆さんとともに健康に、百働会を盛り上げていきたい」と抱負を語った。 席上、幹事として同会に尽力した川口吉則さんに感謝状が、また日本政府から旭日双光章を受章した半田俊夫さん、二世週祭のパイオニア賞を受賞した米澤義人さんと西元美代子さんには記念品が贈呈された。 南加県人会協議会の小林正三会長、南加日系商工会議所の青木義男会頭がそれぞれ同会の「100歳まで健康に働く」という趣旨に賛同するとともに、日系社会のパイオニア、各団体の歴代会長、文化芸能の指導者など、多くのリーダーが属する同会に敬意を表し、「われわれの生き字引として、生きたお手本として、これからもご指導いただきたい」とあいさつした。 堀之内総領事は、自前のホワイトボードを持参し、あまり知られていない108歳を祝う「茶寿」について、「茶の字の草冠が2つの十に、また下の部分が八十八に見えることから、20+88=108」と説明、参加者からは感心の声が上がった。 食後は、芥川義則さん司会の下、カラオケや民謡、日本舞踊などで楽しいひとときを過ごした。同会は5月にラスベガス旅行を予定している。 【中村良子、写真も】
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