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Channel: Rafu Shimpo
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波多野会長が再任:副会長に若手3人を起用

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 「JRA(米国日系レストラン協会)」は1月26日、小東京のダブルツリーホテルで新年総会を開き、再任した波多野勲会長以下、新役員の就任が承認された。食品メーカーやレストラン、協会支援者の来賓など約150人を招いた親睦会では、次世代の担い手として副会長に起用された若手3人がお披露目された。  親睦会では、すしや刺身、地酒などを振る舞い、全米普及という日本食業界を挙げて活動に取り組む共通の目的をあらためて確認した。新年のあいさつに立った波多野会長は、創立時から支援を受ける食品メーカーと会員に謝意を表し、継続した協力を求めた。和食が一昨年、ユネスコの世界文化遺産に登録され注目が集まるとし「いろいろと問題があるが、日本の料理と文化の紹介に努めたい」と抱負を述べた。  各来賓が祝辞を贈り、協会の活動をたたえ、さらなる発展を祈った。JRA名誉会長を務める堀之内秀久総領事は、JRAが昨秋主催した日本食の祭典を高く評価した。日本政府が取り組む、和食のカリフォルニア、そして全米普及を今年も継続するとし「その重要なパートナーがJRAだ」と強調した。日本食文化振興協会理事の蒲原孝朗さんは、日本食の祭典に同協会が一昨年から参加し、日本の名産品の展示、試食、即売を行うコラボレーションについて紹介し「JRAは、日本の食文化をアメリカ人消費者に伝えようと、長年地道に努力していて素晴らしい」と称賛。日本食振興という志を同じくする参加者に向け「日本食の旗印の下に大同団結し、官民一体となって正統的な日本食文化の普及に励もう」と呼びかけた。  JRAに協力する食品4メーカーと、昨年他界したボランティアのナンシー・キクチさんを表彰した。各企業は、食の祭典や、敬老引退者ホーム慰問などの際に食材を提供するなどし活動を支えている。キクチさんは、食の祭典に多い年で70人を率いて奉仕した。リーダー亡き後も、奉仕員は遺志を受け継ぎ、昨年は過去最高の約1400人の来場者を記録した食の祭典を支えた。  副会長に就任した増田堅太郎さん、ジェイソン・豊島さん、上地健太郎さんが紹介を受け、大きな拍手が送られた。JRAは役員の若返りを目指しており、3人は30代、40代と若く、副会長にはうってつけの人材だ。ともに飲食店を経営するJRA会員の長男の新二世で、家業を継ぐ。日英バイリンガルであることから、食品衛生局などとの外交や、イベントなどの広報に実力を発揮でき、活躍が期待される。  波多野会長は、表彰者について「メーカーには食材を寄付してもらい、ボランティアは労働力を提供してもらっている。多くの皆さんに、助けてもらっている」と感謝に堪えない。協会の運営については、会員向けの各種イベント―レストラン経営セミナー(衛生、法律、会計)や食品取り扱い証明書教室(マネジャーと従業員対象)などに力を注ぐとともに「助け合いができる組合として、レストランをまとめていきたい」と抱負を述べた。現在は約140会員が在籍するが、会員数を増やすことで、ベネフィットを充実させる意向を示した。  JRAの詳細は、電話213・687・4055。  www.jrasc.com 【永田潤、写真も】

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