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Channel: Rafu Shimpo
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榧本龍錦龍吟詠会:吟友に囲まれ10周年祝う

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 榧本流米国錦龍吟詠会(後藤穣叡会長)は20日、創立10周年を記念した祝賀吟詠大会を西羅府仏教会の社交ホールで催した。会場には、来賓として国総会、尚道会、国風会、錦声会、国誠会、西羅府近郊詩吟同好会などの吟友も多数参加し、同会の節目を盛大に祝した。  あいさつに立った後藤会長は、「南加詩吟連盟の皆さんに力強く見守られ、この日を迎えることができたことをありがたく思う。植野総観をはじめ、幹部、会員ともに一層精進したい」と感謝。詩吟を始め今年で55年を迎えたことに触れ、「今後も皆さんとともに吟道に励み、日本文化を学んでいきたい」と意欲を述べた。  国風会顧問の豊田国鋒師、国誠会総師範の大東国岬師をはじめ、南加詩吟連盟の西川国順会長がそれぞれ祝辞を述べた。西川会長は、「宗家榧本先生の吟の心と、歴史と伝統を厳格に継承され、本日の大会の開催に至る歩みを築かれた会員の皆さまに、衷心より敬意を表します」と祝いの言葉を送り、40年ほど前に一度だけ会った宗家榧本氏との思い出話を振り返った。  続いて会場では、昇格者の発表と証書授与が行われた。この日は、「雲」の称号に昇格した山田正雲さん、鹿股隆雲さん、また「岳」の称号に昇格した中西昌岳さん、さらに夫婦で師範代に昇格した道上昌龍さん、坦龍さんが紹介され、植野宗龍総観から証書が授与された。最後に、今年入会した新入会員も紹介され、温かい拍手が送られた。  森川洸龍師の先導で錦龍吟詠会会誌を斉唱後、吟詠第1部の錦龍会吟詠会会員吟詠が行われた。休憩を挟み、第2部の来賓吟詠、第3部の錦龍吟詠会指導者吟詠と、一人ひとりが登壇して日ごろの練習の成果を披露した。  吟詠大会を無事に終えた後藤会長は、「詩吟を続けてきてよかった。先代の宗家先生が生み出した吟風、表現、言葉遣いなどが今になって身に沁みる。先生の教えをさらに研究できることが、同会のこれからの楽しみ」といい、さらに昨年連盟に加盟したことを受け、「吟道に入っていれば習う吟も皆同じ。皆で一緒にやることで、互いに切磋琢磨し、支え合い、いい刺激になる」として、これからも流派を超えた交流を続けたいと意欲を述べた。  同会は観水流米国錦友吟詩会から分離し2004年、初代宗家榧本錦龍師の勝子夫人を名誉会長に迎え創立。現在は、植野宗龍師を総観に、秦湧叡顧問、後藤穣叡会長のもと、西羅府、小東京、サンファナンドバレー、オレンジコースト、オレンジ、サンディエゴの6支部、会員約35人。昨年、南加詩吟連盟に加盟した。 【中村良子、写真も】

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